ワクチン・予防

診療時間 日/祝
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▲:日曜祝日は完全予約制です

当院の予防コンセプト

病気や感染症から、大切なワンちゃんやネコちゃんを守るのは飼い主様の使命です。実際に、ワクチン接種(狂犬病予防・混合ワクチン)、ノミ・ダニ予防、フィラリア感染症予防、避妊・去勢手術などを行えば、さまざまなトラブルを事前に防げます。
また、完全に予防法が確立されていない疾患でも、早期発見・早期治療できれば、健康な状態を維持できる期間が長くなります。そのためにも、1~6歳では年に1回、7歳以降は年2回の頻度で健康診断を受けましょう。定期検診という形式にこだわらなくても、全科診療が基本ですので、異常があれば、日常診療の中で気が付くこともあります。ご家族の方が気づかれる変化もお知らせいただき、一緒に健康管理をしていきましょう。

ワクチン

  • 犬のワクチン

    狂犬病ワクチン

    人獣共通感染症の狂犬病。犬と人だけでなく、全ての恒温動物に感染するリスクがあり、発症すればほとんどのケースで死に至る恐ろしい病気です。日本では1957年を最後に症例報告はありません。ただし、飼い主様は自治体に犬の登録を行った上で、毎年4~6月に狂犬病ワクチンを接種しなければいけません。これは狂犬病予防法で義務づけられています。

  • 犬の混合ワクチン

    当院では「5種」と「7種」の混合ワクチンをご用意しています。室内飼いのワンちゃんだと5種ワクチン、室外で飼っているときは7種ワクチンを提案するのが基本的な方針です。飼い主様のライフスタイルやワンちゃんの行動環境によって柔軟に対応します。
    混合ワクチンは狂犬病ワクチンと異なり、接種義務はありません。しかし、生涯に渡ってワンちゃんが健康な生活を維持できるよう、1年に1回の頻度での接種を推奨しています。

  • ワクチンで予防できる犬の病気

    • ジステンバー
    • パルボウイルス感染症
    • 犬伝染性肝炎
    • パラインフルエンザ
    • コロナウィルス
    • レプトスピラ2種
  • 猫のワクチン

    猫の混合ワクチン

    ネコちゃんの予防接種に関して3~5種のワクチンをご用意しております。当院では3種のワクチンを提案するのが基本的な方針です。
    ただし、「室内で多頭飼いをしている」「外出することが多い」など、感染した猫と接触する可能性が高い場合は、4~5種のワクチン接種をお勧めします。

  • ワクチンで予防できる猫の病気

    • ウイルス性鼻気管炎
    • パルボウイルス
    • カリシウイルス
    • 白血病ウイルス
    • 猫 クラミジア感染症

フィラリア

  • 犬のフィラリア予防

    フィラリア症は、蚊を媒介にして犬糸状虫が心臓などに寄生する病気です。犬糸状虫は成虫になると、15~30cm近い長さになります。犬の心臓内に寄生すると、血液の流れが悪くなり、徐々に肝臓や腎臓にまで異常をきたしてしまうのです。
    犬フィラリア症はいったん寄生するとその後の予防が厄介です。当初からしっかりと予防することが欠かせません。
  • 猫のフィラリアにもご注意ください

    フィラリア症はネコちゃんも感染する可能性があります。実際にネコちゃんの血液内から、ミクロフィラリア(生まれたばかりの幼虫)が発見された症例がありました。ただし、寄生する可能性はネコちゃんの飼育環境に関係しますので、ご心配な場合はお気軽にご相談ください。

ノミ・マダニ

  • ノミ

    ノミはワンちゃんやネコちゃんの熱・二酸化炭素に反応し、体に寄生する寄生虫です。幼虫のうちは血を吸いませんが、成虫になると、卵を産むための栄養補給として吸血を始めます。寄生をしてから、1日~2日以内に産卵を始め、一気に繁殖するのが特徴です。活発に動く気温は13度以上なので、冬場でも室内飼いの場合は繁殖します。ノミに寄生されると、脱毛や湿疹などの原因となる「ノミアレルギー性皮膚炎」を発症します。その際に、痒い部分を口でかいてしまうと、体内にノミが入り込み危険です。放置していると、小腸に瓜実条虫が寄生し、便に寄生虫が混入したり、下痢や嘔吐などを引き起こしたりすることがあります。
    ノミの予防には、内服タイプやスポットタイプの処方薬をご用意しています。ご家庭でも日頃のチェックを怠らないようにしましょう。
  • マダニ

    河川敷、森、公園などマダニは日本全国どこにでも生息し、動物に寄生する機会を狙っています。
    寄生されると、多くの病気を媒介するため、命に関わる病気にも繋がることがあるのです。
    犬猫で代表的なのが原虫(犬バベシア症)や菌(猫ヘモバルトネラ症)。さらに、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルス感染症といって人間への感染も報告されています。ワンちゃんやネコちゃん、そして飼い主様が健康な生活を送れるよう、ダニについての適切な知識を知り、対策を行いましょう。なお、予防薬には内服タイプとスポットタイプをご用意しています。

いざという時の予防となる「マイクロチップ」

2019年6月の「改正動物愛護法」により、犬と猫にマイクロチップを埋め込むことが義務付けられました。マイクロチップとは、皮下に埋め込む電子標識器具です。動物の個体識別が行えるので、もしも迷子になってしまった際、飼い主様の元に戻ってくる確率が高まります。
当院では、動物にとって身分保証となるマイクロチップの埋め込みを行っております。チップの表面は生体親和性の高いガラスに覆われており、副作用はほとんどありません。
ただ、マイクロチップは万能ではないので、目で見てわかる迷子札を日頃から身につけさせておくこともおすすめします。

年に1度は健康診断を

ワンちゃんやネコちゃんは、体のどこかが苦しかったり、痛みを抱えたりしていても、言葉で伝えることができません。言葉だけではなく、祖先の野生動物時代の名残りから、本能的に不調を隠す子もいます。そのため、飼い主様がトラブルに気づいた時には、症状がかなり進行しているケースも多く見受けられるのです。
大切なペットの健康を守るうえでは、病気の早期発見・早期治療が欠かせません。1年に1回(シニア期を迎えたら半年に1回)の定期的な健康診断をお勧めいたします。